社会福祉法人 梅仁会(長崎県対馬市)様
養護老人ホーム部門 最優秀賞
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課題
ICT投資や制度整備は進んでいましたが、現場では次のような課題がありました。
- 職員が自分の役割や仕事の意味を言語化できない
- 指示待ちになりやすく、自発的な改善が起きにくい
- 関係性が分断され、本音で話せる場が少ない
- 忙しさの中で、笑顔や余白が失われていた
表面的には「大きな不満はない」状態でしたが、その裏では、「このままでいいのだろうか」
「良くしたい気持ちはあるが、どうすればいいかわからない」という静かな停滞が起きていました。 -
提案
実践メイク·ハーモニーでは、制度や評価を先に変えるのではなく、“人と人の関係性の質”を起点にした組織開発を提案しました。
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問題解決ワークからスタート
- 「正解探し」ではなく現場で本当に困っていることを言葉にする
- 職種·立場を越えて同じ問題を“自分ごと”として捉える場づくり
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役割と仕事の意味を問い直す対話
- 「利用者の幸福とは何か」
- 「自分たちの仕事は、何を生み出しているのか」
- 責任を押し付けないが、任せ合う関係性を意識した設計
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承相互理解を深めるフィードバック文化
- まずは「できていること」「良い関わり」を言葉にする
- 叱る前に、尊重と理解を土台にする関わり方へ転換
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Moreミーティングによる場の継続
- 一過性の研修ではなく、対話を積み重ねる梅仁会様独自の定例ミーティング
- 特定技能·技能実習生も安心して参加できる設計
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結果
半年間の取り組みを通じて、現場には明確な変化が生まれました。
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【人の変化】
- 職員が自分の仕事を「私はこういう役割を担っています」と語れるように
- 若手職員が「もっと活躍したい」「資格を取りたい」と前向きな意欲を行動に移し始めた
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【空気の変化】
- 職場に笑顔とゆとりが戻り始めた
- 利用者を「ケアする対象」ではなく「笑顔を一緒につくる存在」と捉える意識の変化
- 怒りや諦めより、思いやりや助け合いが自然に出る場面が増加
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【言葉の変化】
- 「どうせ無理」「忙しいから」から「どうしたらできる?」「一緒に考えよう」へ
- 利用者を笑わせようとする声かけや工夫が、日常の中で増えていった
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最優秀賞がもたらした意味
今回の取り組みは、「令和7年度 長崎県老人福祉施設協議会 第8回職員研究発表会」の外部アワードでこの取り組みを発表させていただき、養護老人ホーム部門 最優秀賞という形で評価を受けました。
梅仁会様の取り組みは、最優秀賞という形で高く評価されました。
この受賞は、単に「活動が評価された」ということにとどまりません。
- 職員が「私たちの取り組みは間違っていなかった」と実感できたこと
- 現場で積み重ねてきた小さな変化が、組織の誇りとして言語化されたこと
- 人口減少が日本各地で進むなか、“続けられる介護”“誇れる職場”のモデルとしての自信につながったこと
この受賞は、現場で一つひとつ積み重ねてきた実践が、外からも確かな価値として認められた証でもありました。
梅仁会様では現在も、“人が育ち、選ばれる施設”になるという挑戦を、現場とともに着実に進めています。